交通事故に強い広島の弁護士の徒然日記

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まんだらけの「犯人公表」と「名誉棄損」

東京の中野ブロードウェイにある「まんだらけ」で,同店で高価なブリキのおもちゃ
を万引きした犯人に対し,

「ブリキのおもちゃを返却しないと防犯カメラに映った犯人の映像を公開する」と
ホームページ上で警告したことは,新聞やテレビでも報道されていましたので
皆さんご存知の事と思います。

参考:まんだらけ,「万引き犯」の顔写真公開の中止を要請

さて,まんだらけの顔写真公開は,法律上,どの様な問題があるのでしょうか。

それは,民事上も,刑事上も,まんだらけの犯人公表が
「名誉棄損」
という違法行為になる可能性があるということです。

例えば,刑法では,
「公然と事実を適示し,人の名誉を棄損した者はその事実の有無にかかわらず
3年以下の懲役若しくは禁固又は50万円以下罰金に処する」
と規定されています。

社会的な評価を低下させる行為は,まさに名誉棄損になりますから,
万引き犯であっても,犯罪行為をしたことをネット上に公表すれば,
「犯人の名誉が棄損される」ということになり,まんだらけの行為は少なくても
形式的に名誉棄損となってしまします。

結果的にまんだらけは,防犯カメラの公表を取りやめています。

ただし,この問題は,小売店がいかに万引き犯の対応に苦慮し,万引きにより大きな
損失を出しているのかということを社会に問うものとなっています。

そういう意味で,まんだらけの今回の問題は社会的に十分意義があったのでは
ないでしょうか。

 
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